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今年はイベントの数は削ろうと考えてます。

2018-12-23 01:09:06

fig.シリーズのお話。

偶にはこっちにDiverse Systemの話書いておこうかな。思い立ったので。

今回はfigシリーズのお話。
記憶が既にあいまいな部分も多くはあるんだけど、
最初はTaiyo Yamamoto君と良く夜にジョナサンで会話するようになった時に出た話で。

もともと、「ケツ持ちのデザイナーに、偶にはサウンド側振り回すような事させてあげたいよね」という話から生まれ、
じゃあデザイン先行で、タイトルはどうしようという所で、
こういう時にジャストアイデアかましてくるTaiyo神が「fig・・・ってどうっすかね」って言って決定しました。

もっとも、このfigってタイトルははるか昔に、
DOWNFORCE RECORDSが使ってるタイトルで。
この時ミノシマとtatsに「使っていい?」ってスジ通しにいった記憶があります。
彼らは先に生きてんな。

そんな感じで始まったfigシリーズなんですけども、
初めて見るとこれが面白い。予想外というか、出てくる僕も頭をひねる物が多く。

Diverse Systemは「僕が聞きたいもの」から始まって「いいものが聞きたい、いいものが見たい」と、
価値観を許容していく方向性にポリシーがその時既に変化していたので、
この企画は僕が主軸ではなくデザイナーが主軸。
副題もデザイナーがつけるのは勿論、
デザイナーがサウンドクリエイターを指名する、
ジャケットの見える範囲にDiverseSystemのシンボルロゴ + figと副題が入っていれば他の要素は無くて良し、
なんならインレイの見える範囲内からトラックリストも消していい。グラフィックを阻害する。
そういうのは帯に押し込め。帯のキャッチフレーズは副題の意味のみとする。
ってなると文字置いていいのは帯裏ぐらいしかねえな。すまん勘弁してくれ。

という感じに。

また、サウンドクリエイターにお知らせする内容は、、
ジャケットの表及びインレイの表側(ケースの裏から見える良くトラックリスト書いてあるところ)と、
副題の意味のみ。
後はお前が考えて感じろ、此方からは何も言わないし言えない。
他に誰がいるとかも基本的には内緒。
デザインと一対一で向き合え。クオリティに文句は言っても方向性には文句言わない。

そういったルールで制作されてます。
ちなみにWeb Designerにも同じルールで投げられてます。容赦ないですね。

いつもサウンドに振り回されてきたデザイナーが「自由に考えれる」という事で、
デザイナーさんいつもと違う風に悩んでくれているのか、
様々なデザインが今まで出てきました。
ただいま5作品出ていますが、一人ひとり、本当に方向性がバラバラで面白いです。

そして、何よりも投げられたサウンドクリエイター達がもの凄い悩んでくれて。
これは人間だからだと思うんですが、
音からデザインを見て、言葉を見てはもちろんなんですが、
特に「その人自身の事を考えているかどうか」でかなり変わってくるのがわかりました。

figは僕がサウンドを指名しない以上、今までにDiverseに参加してない人はもちろん、
「この人いけたりしませんか」とデザイナーたってのお願いで、
同人界隈にいない人まで声がかかる場合があります。
お願いしていけるかどうかは正直博打なのですが、Diverse知らない外側の人も入ってきます。

そんな、そのデザイナーの為に集まってる人たちですが、
そのデザイナーを個人的に知っているか/知っていないか。
親しいか/そうでないかまでで音楽が変わってきます。
マスターを聞いててそう思う事は多々あります。
誰に向けて書いているかが如実にでるというか。
変な表現ですが生きてる音楽で本当に面白いなと。
そう思う事が多々あったりします。

全ての要素があればいい、なければいい、っていうワケでないのも面白い所です。
親しいが故にブレてしまっているかもしれない。
親しくないが故に、意図を組み違えているかも知れない。

そういうところまで含めて、このfigの面白さだよなあと思ってます。
作ってるほうはたまったもんじゃないかもしれませんけど・・・
僕は、そのデザイン持って立っているサウンドクリエイター達が音楽から見えるのが嬉しくて。
それでこのシリーズがここ最近凄い特別になってきてる感じがします。

そんなfigも5作品目です。
この冬も宜しくお願い致します。
http://diverse.jp/